「次」のパンツを楽しみにしてくれている人がいる限り先のことよりも目の前のことをしっかりとやっていきたい

【デザイナーインタビューVOL.2】
目の肥えた業界人が満足するパンツを作る《PRIVATE BRAND by S.F.S》はどんな将来像を描いているのか?

2018.03.15 Thu

太田:《PRIVATE BRAND by S.F.S》の2018ssシーズンはストレートシルエットのナイロンパンツのみの展開で、ご自身でもストレートシルエットのパンツに対してこりわりがあるということですが、何かキッカケになるようなブランドのパンツがあったんですか?

山口:元々パンツがすごい好きだったんですが、なかなか自分にハマるものが無かったこともあって、気に入るものがあっても毎日穿くからワンシーズンで穿き潰しちゃうような感じでした。中でも、《ドリス・ヴァン・ノッテン》のワイドトラウザーを穿いた時にシルエットが物凄く綺麗だった事をよく覚えています。

太田:メゾン系のブランドを着るとシルエットの良さは感じますよね。ジャケットなんかも、なぜかわからないけど綺麗というか。

山口:そうなんですよね。それ以外でも自分の中でしっくりくるパンツはストレートシルエットのものだったのですが、欲しいと思えるものは少なかったので自分で作ろうと始めたのが《PRIVATE BRAND by S.F.S》です。

太田:ブランドを始めたいというよりは、自分が好きなパンツを作りたかったという思いが強かったんですね。

山口:正直、トップスは自分でも欲しいものや良いと思うものが多いので、自分で作る必要はないのかなと思いますし、パンツにこだわりたいというのが強いですね。

太田:ブランド名にあるS.F.SSIMPLEFUNCTIONALSPORTYの頭文字とのことですが、その中でも「SPORTY」はどういった思いや背景があるのでしょうか?

山口:僕自身がよくランニングをしているということもありますし、基本的に身体を動かすのが好きなので、スポーティーな要素は普段着用するものにも取り入れたいということがありますね。

 

太田:よく走っていらっしゃいよね。たまに街を歩いているとランニングしている山口さんを見かけるくらいなので。笑

山口:毎日ではないですが、しばらく走らないと気持ち悪いというかストレス感じて落ち着かないんですよね。気分転換にもなりますし、年齢的にも意識的に身体動かさないと体型も変わってくると思うので、体調管理も兼ねて走るという感じもありますね。

太田:2018ssのナイロンのパンツは、スポーティーさが結構強いと思いますが、今後もこのテイストは継続されるんでしょうか?

山口:今後、トレンド的な要素が少し入ってくることなども可能性としてはあるかと思いますが、基本的にはその時々で自分が良いと思ったもの、カッコイイと思ったものをパンツに落とし込んでいきたいと思っていて、今回使用したナイロンも今の気分ですし、どれくらいスポーティーさが入るかはその時の気分次第という感じでしょうか。

太田:なるほど。今後もイージーパンツの形で、サイズはワンサイズでの展開を予定されていますか?

山口:サイズはワンサイズの展開ですね。サイズ展開があることで買う方も迷ってしまうことがあると思いますし。イージーパンツにしているのもサイズ展開との兼ね合いもあるんですが、お酒を飲んでいるとトイレが近くなるじゃないですか?そういう時にベルトを外したりする必要がなくて楽というのもあります。サイドのベンチレーションも通気性というか機能を考えて着けたのですが、その部分の評判も良いので今後も継続していくかもしれません。

太田:このパンツは普段のデスクワークも楽だと思っていましたが、確かに飲んでいる時のトイレは楽かもしれないですね。笑 ベンチレーションを開けることで、シルエットも変わるので機能性もそうですが、デザインとしても面白いですね。PRIVATE BRAND by S.F.S》は、ご自身が穿きたいモノを作るということがベースということもあって、ルックなども基本的にはメンズだけをターゲットにされているのでしょうか?

山口:作る側としては、自分も含めてあくまでもメンズを前提に作っていますが、今回BOICE2018ssシーズンのルックでレディースのモデルさんが着てくれているのを見て、女の子が穿くのもありだなと思いましたね。

太田:サイズもワンサイズですし、シンプルなデザインなので穿く人によって印象が変わるのはいいですよね!最近はユニセックスやジェンダーレスも浸透してきていますし、コレクションでもメンズ向けのアイテムをあえてレディースモデルに着せているのもよく見かけるので、アリだと思います。

山口:最初はメンズ向けのシルエットで作ったこともあって、欲しいと言ってくれた女の子がいても断っていたんですが、BOICEのルックを見たことで考えが少し変わりました。パンツを作る上でこういうスタイルで穿いて欲しいというのはあまりないので、男女問わず穿く人のスタイルで自由にスタイリングして欲しいですね。

太田:《PRIVATE BRAND by S.F.S》はパンツにこだわって、これからも基本的にはパンツのみを展開されていくと思います。個人的にもトータルの世界観で見せるブランドよりも特定のアイテムにフォーカスしているブランドの方が興味を引かれる一方で、ブランドとしての将来性を考えると特定のアイテムにフォーカスすることが成長の足枷になる可能性も少なからずあると思うのですが、その辺りはどう考えていらっしゃいますか?

山口:全く考えていないということはありませんが、あまり先のことは考えないようにしています。それよりも、次に作るものが受け入れられるかどうかという目の前のことに集中していていきたいです。自分の周りにも少なからず楽しみにしてくれている人もいるので、そういう人たちの期待に応られるようなモノ作りをしていくことが大切だと思っています。

太田:オンラインで売り易いものではないとは思いますが、感度の高い業界の人からの評判が良いということもあって、《PRIVATE BRAND by S.F.S》をきっかけにしてそういった人たちがBOICEに来てくれればと思ってます。BOICEでも継続して取り扱っていくことで意味があるブランドだと思っているので、次の秋冬シーズンのアイテムも楽しみにしています。

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