なぜそれを提案したいのかっていう物語の部分を
形にして伝えていくことも重要ですよね。

INTERVIEW WITH HASHIMOTO TORU Vol.2

2017.12.26 Tue

Q.デジタルの発達が進んでいく中で、「アナログへの回帰」という動きもあると思います。レコードの日もそうですが、アナログに光が当たることについてはどういう感想をお持ちでしょうか?

僕としては、アナログな人間なんで(笑)、嬉しいと思いますよ。逆に言うと、自分がハイテクなものをどんどん開拓していくようなタイプではないこともあるので、自分が好きで大切にしてきたものに、次の世代の人たちが興味を持ってくれていることは大歓迎です。人肌感が伝わるモノの価値がわかる人が増えてきているんじゃないですかね。

Q.Boiceでは、デジタル化が進んでいく中で少なくなっているように感じる偶然性やハプニング的な出会いを大切にしていきたいと思っています。

レコード屋さんに行って、レコードを探している途中で目的のものとは違うレコードに惹かれたり、お店のスタッフの人と話をしたりして好きなレコードと出会うというようなことを、オンラインショップで実現するということですよね。とても面白い試みだと思います。

Q.Boiceでは、レコードの取り扱いも予定しています。今回、橋本さんは4つのタイトルのリリースに関わられていらっしゃいますが、この4つのタイトルを選ばれた理由としてはどういったことが挙げられるのでしょうか?

こういうものがあったらいいなと以前から思っていたもの、実際に自分が今欲しいと思うものを念願叶ってリリース出来たというのが大きいですね。今回の4枚に関しては、自分のルーツを見つめ直すという部分も大きくて、20代前半に、音楽に関するアクションを起こし始めた時に好きだったものを集めたということがあります。
CDや配信などの時代が続いてきた中で、こういうものをアナログ盤でという企画は正直、10年前には思いもつかなったことなんですね。それが、ここ数年の流れでそういう機会に恵まれたので、このタイミングで是非とも形にできたらということで、この4作を提案させていただきました。

Q.今後のファッションや音楽のカルチャーが盛り上がっていくために必要なことはどのようなことだと思われますか?

まずは、レコードにしても洋服にしても興味を持ってもらえるような環境を作っていくことが僕たちの仕事かなと思いますね。
Instagramに投稿するための写真を撮るためにレコ屋に行った女の子が100人いたとして、そのうちの1人でもレコードや音楽に興味を持ってくれたらそれはそれでありなのかなと思いますね。

Q.Boiceで扱っている商品もバイヤーが強い思いを持って買い付けているものばかりなのですが、それを伝えていくのはなかなか難しいとも思っています。

そうですよね。なぜそれを提案したいのかっていう物語の部分を形にして伝えていくことも重要ですよね。敷居は低くしながら奥行きを作っていくことが必要で、何も興味がないところにそういうものを突っ込んでも、受け手としては関心がないだけで終わってしまうので、ちょっとでも興味を持ってくれた人に対して少しずつ想いを伝えていくということの方が、効果的だと思いますね。

Q.ファッションと音楽というような異業種の結びつきが新しい流れを作るということもあると思うのですが、いかがでしょうか?

僕も仕事で店舗のBGMを選曲したりしているのですが、オンラインショップであっても店舗をイメージした音楽が流れるような仕組みがあると世界観が表現出来て良いのではないかと思いますね。

音楽と香りは、記憶と結びつきが強いっていうじゃないですか。だからインターネットを使っても、人間の感覚にアプローチできると良いですよね。僕はBGMでも飲食やパブリックな空間の依頼が多かったので、ファッション関係をやるようになって、ただ心地良い空間を作るだけじゃない方向のBGMにトライしているので、セールのようにテンション高めで売上を伸ばさなきゃいけない時の音楽などにはまだ正解を見出せていませんが、楽しんでやらせていただいてます。

出来るだけピースフルな方向でやってきましたし、 それはこれからも変わらない。
自分が好きな「この一瞬」を流したいし、 聴いて欲しいという想いが強い。
ファッションブランドが音楽イベントを ジャックしてしまうようなこともできたら面白い
ユーザー目線で作られる NUMBER Mのパンツは “ウォーム”ジャパン

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