目的とは違うエラーがあるのが
セレクトショップの良さだと思う。

INTERVIEW WITH MATSUDA CHABE GAKUJI Vol.2

2017.12.26 Tue

Q.展示会の話も出ましたが、半年に一回の展示会のサイクルから外れて、ブランドを成立させるような動きや、コレクション終了後にすぐ買える「SEE NOW, BUY NOW」の動きも出てきていますが、松田さんの周りのデザイナーさんたちも含めて、そのような動きに対して何か感じることはありますか?

最近よく思うのが、半年に一回展示会ベースで発表するという流れが崩れて行っているのではないかということで、若い子たちにとっては「今欲しいかどうか」が重要なので、半年後なんてわかんないという感覚なんじゃないかなと思いますね。インターネットの速度感が、現実世界の速度感とイコールになっているから、音楽とかも発売前にインタビューを受けて、来月発売という流れとかあまり意味がないと思っていて、どちらかと言うと、リリース後にメディアに露出していく方が効果的なのではないかと思っています。

Q.なるほど。今は過渡期という部分もあると思うので、色々な動きが出てきているということですよね。加速度的に進化するネット社会において、「カセット」や「レコード」「ポラロイド」、「写ルンです」などに注目が集まると言うアナログ回帰的な動きも注目されています。そういった動きについてはどう思われますか?

若い子にとっては、単純に見たことのないものだから新鮮に映るんだろうし、周りの人が持っていないからということもあって若者らしいカワイイ感覚で買ったりしているんじゃないかと思いますね。自分も若い時は人とちょっとだけ違うことがしたいというタイプだったので、同じ考え方なんじゃないかと思ったりしますし、アナログなものを持っていることがちょっとヒップに見えるというのは、カワイイし良いことだと思いますね。

Q.デジタル化が進んでいく現代の中で不確定な要素や、偶然性などがどんどん失われているような気がしていて、BoiceではEC=効率的にモノを売るという考え方だけではなく、探していたものと違うものに出会って、結果的にそれを買ってしまうようなラインナップを目指しているところもあるのですが、その辺りは「レコードを掘る」ことや「ショップに行く」ことにも繋がると思うのですが、いかがでしょうか?

すごく良いと思います。僕個人としても、買い物に行って何が楽しいかというと目的の物以外に出会うことだし、あの靴試着してみようと思ってお店に行って、その隣にある靴に惹かれるとかって、ある意味エラーじゃないですか。目的とは違うエラーがあるのがセレクトショップの良さだと思うので、それをオンラインで実現できるのは良いな思います。

Q.松田さんは、あえてアナログ盤でDJをされている理由として、「こういうものもあるんだよ」というエデュケーションの意味合いもあると以前お話されていると思いますが、そういったことはファッションでも同じように考えられますか?

基本的に、真ん中で良いじゃんと思っているので、CDJやパソコンを使ってデータでもDJしたら面白いとは思うし。でも、それはいつでも出来るだろうから、今はアナログにこだわってやっています。昔は、ショップに話に行っていたようなところもあるくらいで、色々教えてくれる先輩やスタッフの人との話を聞いて色々知りことが出来てよかったですよね。

Q.音楽でもそうかも知れないですが、基本的には技術や組み合わせなどはある程度出尽くしていると言われている中で、再編集したり見せ方を工夫することの重要性が増しているように思いますが、いかがでしょうか?

そうでよね。特にファッションではあるかもしれないですね。例えば、バウンティ・ハンターというブランドは基本的に色のものを作らないんですが、いつも僕が買っているニットの赤とか青とか作って、女の子が着たらカワイイだろうなと思うんですよ。

Q.Boiceでは、そういった声も反映できたら良いなと思っていて、ゲストバイヤーのような形式でアーティストの方の趣味で商品をご提案いただくような展開も出来たらと考えているので、今後機会がありましたら松田さんにもぜひご協力いただければと思います。

それは新しいかもしれないですね!友達のブランドも紹介したいものもあるし、何か出来ることがあれば是非やってみたいです。

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