「素材の組み合わせから生まれる、新鮮な化学反応」を楽しむ《NEZU》のアクセサリーを生み出すデザイナー三島友加里さんへのインタビュー【前編】

「生地の手触りによって服を選ぶような感覚のアクセサリーを作りたいと思って、《nezu》というブランドを始めたんです。」

2018.05.08 Tue

赤澤:2018ssシーズンからお取り扱いさせて頂いて、自分と身近な人からの反応がとても良く、手応えを感じているので、今回の展示もとても楽しみにしていました。

三島:ありがとうございます!展示の初日には、BOICEのPOPUP SHOPで知って下さったモデルの方にもいらして頂いて、今までと違った広がりを感じられて私も嬉しいです。定期的にポップアップなども開催しているのですが、インスタグラムなどで繋がっている人たちにブランドの世界観とともに、実際に手にとって見ていただきたいと思って今回の展示を開催しました。

赤澤:展示でお忙しい中、このような機会を頂いてありがとうございます。今回はブランドの背景や三島さんの人となりなどについてお話を伺えればと思いますので、宜しくお願い致します。

三島:とんでもないです。以前ブランド紹介のステキな記事も書いて頂いてとても嬉しかったので、出来る限りご協力させて頂きます。

赤澤:早速ですが、今持っていらっしゃるのはアクセサリー作りに使用している糸ですか?

三島:そうです。私が元々洋服のデザイナーをしていて、特に生地が好きだったこともあって、生地を織る機屋(はたや)さんが仕入れをしている糸を分けて頂いてそれを使ってアクセサリーを作っているんです。

赤澤:これは本来は生地を織るための糸なんですね。オリジナルで作ったのかと思うくらいハマってますよね。

三島:これはツイード生地を織るために使う糸で、これ自体に特徴があるのでとても気に入ってるのですが、糸の状態にしてからプリントをしたりしていて、日本国内では福井の工場でしか作れない糸や普通だとなかなか手に入らないものなんです。

赤澤:そんな貴重な糸を使って作られているんですね。あまり流通していないものを手に入れるのは大変だったんじゃないですか?

三島:それも様々なご縁があって使わせて頂いているということもあるのですが、私の地元が生地産地として有名な尾州ということもあって、地元繋がりでお付き合いさせて頂いているというのもあります。

赤澤:それは強いつながりですね!尾州は生地産地として有名ですもんね。

三島:最初はあまりにも身近過ぎて、その凄さがわからなかったですよ。笑 私は、高校から服飾を専門的に勉強していて、地元の工場の倉庫に生地を買いに行くような学生生活を送っていたんです。そうすると生地屋のおじちゃんが「この生地はcomme des garconsが買って行ったんだ」とか教えてくれたんですが、当時はその凄さがわからなくて。それがどれくらいスゴイのかわかったのは東京に出てきてからですね。

赤澤:身近過ぎて凄さがわからなかったというのはありそうですが、素晴らしい環境で学生生活を過ごされたんですね。結果的にそうしたつながりが今のクリエーションにも反映されているわけですし。

三島:そうですね。そうした生地がとても身近な環境で育ったこともあって、生地の手触りによって服を選ぶような感覚のアクセサリーを作りたいと思って、《nezu》というブランドを始めたんです。

赤澤:良い意味で一般的なアクセサリーとは違う雰囲気はそうしたところから来ているんでしょうね。今更で恐縮なんですが、ブランド名の《nezu》の由来は何なんでしょうか?いくら調べてもわからなかったので気になってしまって。

三島:ブランド名の由来は、私がネズミに似ているから《nezu》なんですよ!たまに私の名前が「根津」だと思っていらっしゃる方もいらっしゃったりするので、内心「ごめんよ」って思うこともあるんですが。笑

赤澤:まさかの由来でした。笑 あまり公表していないことなんですか?

三島:全くそんなことはなくて。学生時代からずっとあだ名がネズミやネズだったので個人的には馴染みのあるんですが、お洒落な由来じゃないので申し訳ないと思ってしまったりして。笑

赤澤:全然そんなことないと思いますよ。むしろ由来がわかって、より親近感が湧きました。そんな《nezu》のアクセサリーは先ほどお見せ頂いた糸以外に樹脂を使用したものが多いと思うのですが、この素材を選んだのにはどういった理由があるのでしょうか?

三島:糸を使うとどうしても温かみが出て、「ぬくもり」や「可愛らしさ」などのイメージになりがちだと思うんです。それに対して私自身が好きなものがシャープでスッキリしている構築的なものということがあり、その2つが融合したものは自分でもあまり見たことがなかったので面白いのではないと思ったんです。

赤澤:確かにここまではっきりテイストが別れている2つの要素が組み合わさったアクセサリーは少ないですし、そこが《nezu》の魅力としてしっかり表現されていますよね。商品のラインナップの中でも一際目を引くアイテムとして今日かけていらっしゃるメガネがあると思うのですが、メガネを素材として使おうと考えたのも同じ理由ですか?

三島:基本的には同じですね。メガネに関しては、身近に何か「硬い感じのもの」ないかなと思って探していて辿り着いたんです。パッと見のインパクトが強いですし、実際に作ってみて「これ売れないかもしれないな」って思ったりもしたのですが、そんな予想に反して最初のシーズンからずっと売れ筋の商品なんですよ。

後編に続く

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