BOICEでもイチオシのブランド《KANIZSA》のデザイナー本田剛氏とスタイリスト岡本氏、フォトグラファー柳岡氏を迎え、同ブランドのクリエーションを掘り下げるトークセッション【Part.1/3】

以前にブランドサイトでも紹介した新進気鋭の代名詞とも言えるブランド《KANIZSA》。ブランド設立から間もないということもあるが、積極的に表に出るタイプではない職人気質のデザイナー本田剛氏の実像はあまり知られていない。今回、そんな《KANIZSA》の実像に迫るべく本田氏だけでなく《KANIZSA》を支えるスタイリスト・岡本健太郎氏とフォトグラファー・柳岡創平氏と共に、同ブランドのクリエーションに背景に迫まった。

2018.05.16 Wed

小林(BOICEバイヤー。以下「小林」):先日はPOP-UPにもわざわざお越し頂きましてありがとうございました。今日もよろしくお願いします!

本田(《KANIZSA》デザイナー本田剛氏。以下「本田」):いえいえ、こちらこそPOP-UPでも展開して頂いてありがとうございました。

まずはじめに、小林さんは《KANIZSA》というブランドの存在をどのように知って、バイイングするに至ったのでしょうか?

小林:BOICEのバイイングのためというのもあるんですが、良くチェックしているファッションメディアがいくつかあるんですが、その中でモデルの畠山千明さんとスタイリストの山王丸さんが対談しているコンテンツを読んでいた時に、オススメのブランドとして《KANIZSA》を挙げていたんです。それまで聞いたことのなかったブランドだったので、気になって調べてみたらすごく惹かれたので、すぐにInstagramからDMを送ってアポイントをとりましたね。

最初に気になったのはビジュアルに惹かれたのでしょうか?それとも服そのもの?

小林:両方ですかね。ビジュアルっていう意味では、旬のモデルさんを起用していたし、スタイリングや写真の感じも若手っぽくないというか、全体的に完成度の高さを感じました。それにも関わらず、取り扱っているお店も限られていたということもあって、まさにBOICEに相応しい!と思いすぐに連絡を取らせて頂いたんです。

KANIZSA》はブランドとして、2018ssシーズンで何シーズン目だったのでしょうか?

本田:2018ssシーズンが3シーズン目で、先日小林さんにもお越し頂いた2018awの展示会で4シーズン目ですね。

小林:ブランドの立ち上げ当初から今回同席して頂いたスタイリストの岡本さん、フォトグラファーの柳岡さんと3人でビジュアルを作られているんですか?

本田:そうですね。元々、自分と岡本は学校の同級生なんですが、ブランドを始める際にスタイリストさんやフォトグラファーさんとの繋がりが全くと言っていいほどなかったので、岡本に相談して柳岡さんとヘアメイクを担当して頂いている高田さんを紹介してもらって以来ずっとメンバーは固定でお願いしています。

小林:前職時代のコネクションが沢山ありそうだと思っていましたが、そうではなかったんですね。

本田:いや、全然そんなことはないですね。

岡本(スタイリスト岡本健太郎氏。以下「岡本」):今はこんな感じで話をしていますが、学生時代はもっと尖っていたというか無骨でストイックな雰囲気でしたし、僕は(コネクションがないのことを)わかる気がします。笑

小林:今も基本的にはそういう雰囲気ではありますけど、今以上に無骨な感じだったんですね。笑

柳岡(フォトグラファー柳岡創平氏。以下「柳岡」):僕は本田さんの学生時代はわかりませんが、今も撮影現場は男4人のいかつい感じなので、はたから見ると結構ヤバい雰囲気だと思いますよ。笑

小林:モデルさんによってはちょっと萎縮してしまいそうですね。笑 

岡本:2018ssはモデルが千明さんだったので、そこは全く問題なかったですけどね。

ブランドのスタート時から一緒にビジュアルを作られている岡本さんと柳岡さんは、職業柄日常的に様々なブランドの服を見る機会があると思います。そんなお二人から見た《KANIZSA》の魅力というのは、どういったところでしょうか?

岡本:僕の場合は、学生時代から彼のことや作るものを知っていて、当時から作っているものがズバ抜けている感じだったので、その延長線上という感じで見ています。学生時代は、授業の課題はあまりちゃんとやらないけど、自分で着る物は週に1着は作ってるみたいな人で。笑 良い意味で偏った人というか、周りとは明らかに違うっていうのを感じていました。学生時代から作った服の数の違いもあると思いますし、自分で着るために作っていたメンズのテイストに前職のレディースブランドの女性らしさもミックスされて、今の《KANIZSA》になっているのかなと思いますね。

小林:そうなんですね。本田さんはめっちゃ照れ臭そうですが、学校の課題よりも自分が作りたいものを作るというスタンスは変わってなさそうですよね。柳岡さんはいかがですか?

柳岡:フォトグラファー目線で見て単純に写真映えする服というのが一番ですね。僕は専門ではないので服について詳しいことはわからないですが、《KANIZSA》の服の複雑な構造や完成度が写真に撮った時にも反映されるのかなと思いますね。

ビジュアルの作り方については、どのように進めて行くのでしょうか?デザイナーである本田さんが作りたいイメージをみんなで作っていく感じなのか、最初からみんなで話し合ってアイディアを出し合いながら作っていくのか。

柳岡:写真の最終的な仕上げ方に関しては、みんなで話し合って決めることが多いですね。

岡本:ヘアメイクさんも入れた4人で今回はどうしようかっていうのを話し合いながら、モデルさんはどうしようかとか、撮影場所はロケなのかスタジオなのかなど少しずつ積み上げていってという感じです。

小林:最初は本田さんがある程度イメージを伝えた上で、そこから話し合いをするような感じですか?

本田:いや、ビジュアルについてはもしかしたら自分が一番イメージがないかもしれないですね。と言うのも、正直写真のことがよくわからないんですよ。こう撮ったら良くなるとか、どこで撮ると映えるかとか。自分の中にそういった明確なビジョンがないので、ファーストシーズンから基本的なやり方は変わっていなくて。サンプルが上がってきた時点で、服の写真をみんなに共有した後に岡本にすぐスタイリングを組んでもらい、そこからみんなにイメージを膨らませてもらって、モデルはこの子がいいとか、場所はここがいいなど候補を挙げてもらうというのが流れです。僕がすることと言えば、好きか嫌いかなど最終的な判断くらい。

小林:デザイナーさんは世界観というかイメージまで作りたがることが多いと思うので、それは結構珍しいパターンかもしれないですね。

岡本:そうですよね。いい意味で服や服を作ることにしか興味がないので。

本田:ただ、提案してもらっていることに自分の想像が追いつかなくて、それが良いのかどうかよく分からなくなるということがよくあって。なので、みんなには良いところで折り合いをつけてもらってやって頂いてますね。

【Part 2/3に続く】

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