モダンアートのような手つきでファッションプロダクトをデザインする《YUYA TAKATE》の創作

ファッションの枠をはみ出しながらも完全に乖離もしない。そのバランスが刺激的なのに心地良い。

2018.04.16 Mon

どんなブランドに魅力を感じるかは人それぞれの理由があると思います。私の場合はというと、洋服を作るにあてってのアプローチがユニークなブランドやデザイナーが好みです。個人的にはMaison Martin Margiela(現在はMaison Margiela)はもちろんのこと、Hussein ChalayanBlessCosmic Wonderなどがそれにあたるブランドなわけですが、そうしたブランドのクリエーションは”ファッション”の枠をはみ出しながらもプロダクトとして非常に魅力を感じるとともに、その”スタンス”に惹かれてしまうのです。売れ線のものとは一線を画しながらも、日常的に身に付けられないようなものではない。そのバランスが私にとっては心地良いのかもしれません。

そのような観点から見ても《YUYA TAKATE》もそんなブランドの1つと言えるかもしれません。同ブランドのオフィシャルサイトには、「YUYA TAKATEは製品を見てほしいと考えています。そのため、経歴は必要ありませんし、ブランドタグは全て切り取られています。」と書かれています。どうです?このスタンス。

建築を学んだ後、独学で服づくりを学び、2012年より《YUYA TAKATE》として活動を開始したということで、服からもその空気感は存分に感じることができるのですが、《YUYA TAKATE》の中でも特にプロダクト感が強く、個人的にもブランドの「らしさ」が出ていると感じたバッグのシリーズは現代の消費社会に対する批評性も含まれているように思えるところも魅力的。

街でよく見かける某有名ブランドショッパーなどのいわゆる買い物袋をレザーで再現したアイテムの現代的なアプローチは、ファッションデザインの要素を含んだアート的表現とも解釈できるでしょう。

モダンアートのような手法で意外性を与えてくれるだけでなく、しっかりと実用性も考えられた《YUYA TAKATE》の「Leather Reproduction of the bag in street」シリーズは、ユニークでありながら機能性を損なうことない完成度の高いプロダクトと言えるのではないでしょうか?

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