既製服という工業製品の中に感じる温もりの正体とは?

いわゆるセカンドラインとは異なる「特別さ」を感じる《TODO KOTOHA YOKOZAWA》の魅力

2018.04.19 Thu

いつの頃からだろう、ファッションブランドのセカンドラインが盛んに作られるようになったのは。

個人的に特に記憶に残っているものといえば、RAF SIMONSのセカンドラインとして登場したRAF BY RAF SIMONS。残念がら今はもうないけれど、コレクションラインの雰囲気を残しながら手の届く価格帯でブランドの裾野を広げることに一役買っていたことは間違いない。

Alexander Maqueenなども同時期にセカンドラインを展開し始めていたように記憶しているが、この辺りからコレクションラインに対してのセカンドラインを打ち出すという流れが確立していったのではないだろうか。

希少性の高い分、価格的にも高額になりがちなコレクションラインがファッションアディクトには垂涎モノであることは言わずもがなだが、様々な理由から簡単に手に入れられるものではない。

それに比べてコレクションテーマなどのグラフィックが落とし込まれたカットソーなどブランドの世界観は感じられながら、手に入れやすいセカンドラインが人気を博すことに疑問を挟む余地はない。

ただ、従来のセカンドラインはあくまでもメインに対してのサブ感が否めないのもまた事実。

しかしながら、《TODO KOTOHA YOKOZAWA》はコレクションラインとは別で展開はされているものの、サブっぽさがない。なぜかと言えば、ブランド名からもわかるようにデザイナー本人が自身のタスクとして縫製までを行なっていることが大きな要因ではないだろうか。

プリーツを施した生地を自ら縫製して作られる《TODO KOTOHA YOKOZAWA》には、「セカンライン=サブ」を生み出すやっつけ感がないのだ。むしろかなりの時間をかけて一点ずつ制作していることを考えると気が遠くなるような気もするが、それが《TODO KOTOHA YOKOZAWA》の生命線と言える。

既製服という工業製品の中に感じる温かみは、デザイナーの人間性によってのみ作られるのだと再認識せずにはいられない。

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