その服はどんな人を想ってデザインされたのか?
《tiit》が抽象的な世界観の中で描く明確な女性像

ユートピアが本当にあるのか、ないのか、そんなことはどちらでも良い。
どこかにあるのかもしれないと思えることこそが大切なのではないだろうか。

2018.04.10 Tue

ファッションブランドが思い描く理想の人物像はブランドの数だけあると言って良いだろう。ブランドのコンセプトなどから具体的にイメージ出来るものもあれば、実際に発表されている服を見ても具体的には分からないものある。いわゆるランウェイで発表されるコレクションを見て、「これ、どんな人が着るんだろう」と思ったことがある人は決して少なくないはずだ。

もちろんランウェイでは発表される服はリアルクローズばかりではないが、イメージした人物像(特に女性)の人が着てみたくなるかどうかはファッションデザインの評価にとって非常に大きな要素だろう。

ただ単に奇を衒ったデザインで関心を引くだけでなく、形・色・素材などトータルのデザインとして優れているものは、思わず着てみたくなるものだ。

そういった意味で《tiit》が作り出す服は、上記の欲求を生み出すことに成功しているのではないだろうか。《tiit》の服が女性が思わず着てみたくなるものであることは、BOICEの担当バイヤー(女性)がその世界観とプロダクトに強く惹かれたことが何よりの証拠だ。

華美なだけではなく、こだわりを感じる素材感とそれを生かすように考えられたパターン、そしてイメージする女性たちが生きる現代社会に対する考えとそれを具現化するにあたって構築された物語性は、幻想的でありながら決して現実と乖離しすぎることのなく、むしろ地続きに感られることがポイントではないだろうか。

ユートピアが本当に存在するかどうかは分からないが、こんな理想郷があるとするならば是非とも行ってみたくなると思わせてくれる、《tiit》の服を着て。

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