昔から変わらずに好きなモノを変わらずに作っていく。そんな意志表明を感じるブランド《THE MERMAID》

あなたにもきっとあるはずだ。物心ついた頃から何故か好きなモノが。言葉にするのは難しいけど、そこにはファッションの本質があるような気もしてしまう。

2018.05.24 Thu

三つ子の魂百までとは良く言ったもので、3歳とは言わずとも一度形づくられた人の性格や好みはそんな簡単に変わるものではない。

ファッションの場合、おそらく10代後半までに受けた影響が大きいように思う。インターネットが隅々まで行き渡り、SNSなどの普及によって、それらの普及以前のような大きなトレンドは生まれにくい現代とは異なり、90年代に醸成されたカルチャーはそれらを見て過ごした人に一生影響を与え続ける。

音楽で言えば渋谷系と呼ばれるジャンルがそれにあたり、ファッションとも密接に結びついていたし、現在世界を席巻しているストリートカルチャーの日本における原型とも言われる。どれだけ時間が過ぎようとも人はそんな変われないし、そもそも思っているより変わりたいとも思っていないのかもしれない。

THE MERMAID》というブランドのルックを目にした時、デザイナーがそのバッググランドにどんなカルチャーを持っているか直ぐに感じて取れた。そして、心が本来もつ光をものに見立て、いろんなものを変化させながらものつくりをし《THE MERMAID》というストーリーを作っていきます。外見から見える形と内面から感じる着心地が基本」というブランドのコンセプトを見て確信する。

「変わらない」というのは正確ではないのかもしれない。厳密には変わってはいるはずだが生き方とでも言うべきスタイルは変わっていないのではないだろうか。

ただ、実際に《THE MERMAID》の服を見たときに嬉しい裏切りがあった。それなりに多くのブランドや服を見ていると、見せ方だけが上手く実際の商品を手に取ってみるとガッカリすることも少なくない。むしろ多いくらいだが、失礼を承知の上で言えば、《THE MERMAID》の服は想像を遥かに越えたクオリティーだったのだ。形も生地も縫製も。

THE MERMAID》は、変えるべきところと変えてはいけないところをしっかり押さえているように感じた。《THE MERMAID》の服は、変わることのない自身のバッググラウンドやモノづくりへの想いを引き摺りながら、歩んでいるように見える。変わらないことほど難しいことはないのかもしれないが、《THE MERMAID》は変わりながらも変わらないのではないだろうか。

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